BubbleTaskの話

最初に作ったのは、W-Zero3 UtilityPlusを公開した直後。画像描画ライブラリを作った際に、テストアプリとして書いたものです。
まだ今のように「ふわふわアイコンが動く」ものではなく、アイコンが整列して表示されるものでした。
で、XcrawlExを公開・更新していく際、更新内容がたいしたものではなくなったので、おまけとしてつけるために、今の動きに変更して公開したのでした。
 
おまけとしてでも公開するとなると、なにかしら要望が来ると考え、基本方針を考えました。
 
・常駐しない
タスク管理という性質上、常駐すればいろいろできるのはわかっていたのですが、最低限のことは常駐なしでもできるので、今回は常駐しないアプリでいくことを決めました。
 
・リソースを持たない
リソースがあればファイルサイズは増えてしまいます。そうなると容量も起動時間も大きくなってしまいます。すでに今のプロセスでも、起動最速とはいえない速度です。
また、絵素材は自分で作りにくい、というのも理由ではあります。
 
・つい使いたくなるものに
タスクマネージャは便利で優秀なものがたくさんあります。その現状の上で公開するのですから、違いがなくてはいけません。
そこで、使う時間は一瞬だけど、その一瞬が豊かな時間になり、使うのが楽しいと思えるような演出をするようにしました。
 
そうしてできあがったのが、現BubbleTaskです。このソフトには、ひとつの想いを込めています。
 
現在のWindowsMobileユーザの話を見ていると、とても深い話をしているようにみえます。レジストリ、カスタマイズ、起動パラメータ…。まるで、PC98x1やMSXの頃のような熱い時代のようです。
けれど、W-ZERO3シリーズは、パソコンにそこまで詳しくない人も買っています。そんな人でも使えるUserInterfaceが必要だと思うのです。
 
しかし、リッチなUIは実装するのに手間がかかります。実際、es用に作っていたUtilityPlusは、このUIを実装しきる時間がとれず公開できずにいます。
もっと楽しいUIがあってもいいじゃない! そんな想いを比較的簡単に実現できると、BubbleTaskを手を入れて公開してみました。
 
軽くて利便性があって色々できる。WindowsMobileで偉い人と目されているユーザの間には、そんなアプリが良いともてはやされていますが、それでUIをないがしろにしても良いというわけじゃないと考えます。
マニアにも楽しく、ふつうのサラリーマンやOLにも楽しい素敵なUI。そんなものが必要な時期に来ていると思うのです。
 
ご精読ありがとうございます。